『T・レックス/電気の武者』
グラム・ロックを代表するバンド、T・レックス。彼らが1971年に発表したT・レックス名義での2nd『電気の武者』(ティラノザウルス・レックス時代を含めると6th)。今回は2003年にリリースされたSACDハイブリッド盤について書き散らしてみる。
01.マンボ・サン
本作の幕を開けるエレクトリック・ブギ。控えめなミックスながら、しっかりとしたアクセントとなっているフロ&エディことマーク・ヴォルマン&ハワード・ケイランのコーラスとストリングス。
02.コズミック・ダンサー
美しいストリングスと逆回転ギターのアレンジも見事な名曲。
03.ジープスター
5.1chでの臨場感が素晴らしい。
04.モノリス
ボランの絞り出されるヴォーカル、ギター、コーラス。メランコリックな情緒溢れる名曲。
05.リーン・ウーマン・ブルーズ
スロー・テンポなブルース。ボランの奇妙なカウントが格好良い。5.1chでは曲冒頭フロント右チャンネルにギターの音が入っており、5秒ほど曲が長い。
06.ゲット・イット・オン
T・レックスの代表曲の一つ。5.1chではエンディングが40秒ほど長いミックスが使用されている。この曲も臨場感がステレオとは段違いの素晴らしさ。
07.プラネット・クイーン
フロ&エディのコーラスが奇妙な味付けとなっているアコースティックな楽曲。
08.ガール
フリューゲル・ホルンのアレンジが素晴らしいアコースティック・バラード。名曲。
09.モティヴェイター
「ゲット・イット・オン」と似た曲想を持つ。ミッキー・フィンによるパーカッションが叩き出すリズムが気持ち良い。
10.ライフ・イズ・ア・ガス
エレキ・ギターの音処理が良いアクセントとなっているアコースティック・バラード。名曲。
11.リップ・オフ
ボランのシャウトが文句なしに格好良いハードな楽曲。ストリングス・アレンジやイアン・マクドナルドによるサックスも絶妙。
音質について
本盤にはCD層とSACD層ステレオ&5.1chサラウンドの3音声が収録されているが、トニー・ヴィスコンティによるサラウンド・ミックスが特筆すべき素晴らしさ。派手なミックスではないが、各楽器が分散しても音が薄っぺらくならず臨場感溢れる音造りは実に丁寧な仕事ぶり。彼自身の解説によるとレコーディング時に設置されたルーム・マイクが拾った音をリア・チャンネルにミックスしているらしいのだが、はっきりそれと分かるものではないものの臨場感を演出するのに一役買っているのは間違いない。
シングル曲となった「ジープスター」、「ゲット・イット・オン」や「リップ・オフ」のような、アルバム・タイトルやヒプノシスによるジャケットから想起される派手な楽曲も存在するが、本作は一聴するとアコースティック色が強く地味な印象を受けるのもまた事実。しかしながら、「コズミック・ダンサー」や「モノリス」といったそれらのアコースティックな楽曲が醸し出す味わい深さにこそ本作の真骨頂がある。ボランの創り出すシンプルな魅力を持った楽曲とその隙間を埋めるかのようなストリングスやブラス、コーラスの見事なアレンジといったら...。グラム・ロックを代表する名盤の一枚。
と、ここまで書いてきて本音を言えば、グラム・ロックのもう一人の雄ボウイと比べるとT・レックス=マーク・ボランにはそれほど思い入れがなかったりもするのだが...。
にほんブログ村 ←少しはマシなことが書き散らされていると思った方は。
コメント
ここでこっそり告白。私はT-REX、一度も聞いたことありません。いやあ、こういうの読むと買ってみたいという欲望がむくむくと・・・・
ぷくちゃんへ
コメントありがとうございます。
僕自身熱心なファンではないので、T.レックス初体験が『電気の武者』で良いのかどうかも分かりませんが、本作は一般的な彼らのイメージと比べると地味な作品なのは間違いないでしょうね。
でも僕はそこが好きなのですが。
それはそうと、ぷくちゃん早起きですね。完全夜型の僕とは大違いです。
僕自身熱心なファンではないので、T.レックス初体験が『電気の武者』で良いのかどうかも分かりませんが、本作は一般的な彼らのイメージと比べると地味な作品なのは間違いないでしょうね。
でも僕はそこが好きなのですが。
それはそうと、ぷくちゃん早起きですね。完全夜型の僕とは大違いです。
コメントの投稿
トラックバック
http://kiokuhokan.blog79.fc2.com/tb.php/29-2ef3150c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
20th Century Boy: Ultimate Coll (Dig)
とりあえず、6弦と5弦だけでもチューニング・・・・・・6弦は開放弦でOK、人差し指で5弦の2フレットを押さえましょう。次に、薬指(どの指でもいいんですけど)で4フレット目を抑えたり離したりしながら、2本の弦をボンボババ・ボンバボとやってみてください。ね...
T.レックス『Electric Warrior』
T. Rexのアルバム『Electric Warrior(邦題:電気の武者)』。1971年発表。
自分がクラプトンをいまいち理解できないのと全く逆の意味で、同じく結果として理解できないでいる(と思われる)アーティストがいます。
ずばり、そのアーティストとはマーク・ボランのこと...
T.レックス 4
NO.00895
T.レックスのアルバム『電気の武者』
“選挙速報”
ブギー党:マーク・ボラン当確。
OZZY誕生後、僅か半年後に発売された彼等の代表作です。
“サムライ”を感じさせるジャケと邦題、ちょっと陽気なリズムに乗って、サビをリフレ...
T-Rex - Electric Warrior
ようやく春というか初夏の気候を感じる日が多くなり些か暑いと感じるものだが、そんな時あまりにもジメジメとした英国の湿っぽいサウンド...

